サラリーマンUSCPAのキャリア

はじめまして、TKです。今更ながらですがブログを始めてみようと思い、この投稿に至りました。

この「ブログについて」に書いた通り、私は日本の一部上場大手企業に勤めています。ただ、色々あって大企業と言えども安泰ということはありませんので、常に何らか勉強していなくてはいけないという思いは強く持っており、このブログのテーマとしているUSCPAも、自分自身でビジネスの実力を養い、自分の将来キャリアの可能性を少しでもあげるために、仕事の傍ら勉強に励んで取ったものです。

USCPAの最終科目、AUDの点数発表のサイトで確認ボタンをクリックして78点(75点が合格)と表示された瞬間、数年の勉強が身を結んだ喜びの実感は今でも忘れることができません。

しかし、その翌日から劇的に日常や見える景色が変わるという事はありませんでした。変化があったことと言えば自分に対する自信と、名刺に書かれた「米国公認会計士」という肩書が社外パートナーとの打ち合わせで話題になって少し信頼感が増すことがあるくらいでしょうか。

私はUSCPA取得当時は企画部門で経営分析の仕事をやっており、もちろん多少知識は活きました。ですが、時を経るにつれて「やっぱりせっかく取ったUSCPAがこのままサラリーマンだと活かし切れないなぁ」という意識が強くなっていきました。そんな時、思ってもみないチャンスが巡ってきます。それは新規事業のプロジェクトメンバーの社内募集でした。そのチャレンジの結果、私は会社の新規事業ミッションで外部のコンサルティングファームとJVとコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を設立して、その会社に出向する機会を得ました。奇しくもそこでは全く関わったことのなかったベンチャービジネス、特に投資に関わることとなり、あまり活用できていなかったUSCPAの知識や考え方が大きく役に立つことを実感することになります。

ここまではUSCPAの話ですが、実はUSCPAと同じくらい役に立ったものがありました。それは経済小説やドラマ・映画で自然と養われていたいわゆるビジネスに対する肌感覚でした。「こういう場面では一般的にはこう考える」「こういう状況でこういう判断をするのは失敗の典型例」などと言った会話をビジネスパートナーと自然とできているのは何故か?とふと考えてみると、それはその肌感覚が身についていたからでした。そして同時に驚いたことのは意外と周りにいた他の同僚はそういった感覚があまり多くないということです。

その体験を得て、私が思っているのは、「机に向かう勉強」と「自分の体感を中心とした勉強」の両方が組み合わさってビジネススキルの血肉になるのだということです。前者はもちろん、後者についても転職せずとも吸収する方法はいくらでも存在するということを確信した私は今でも新卒で入社した企業に勤め続けて、そこで必要とされる人財になることを目指して頑張っています。

社会に出ると意識的に勉強する人間と、そうでない人間はくっきり2つに分かれます。その積み重ねが5年後、10年後、に決定的な差になって現れる。そんなことを痛感した人は少なくないのではないかと思います。

そのことに気づくことさえできれば、勉強を始めるのに遅すぎるということはないはずです。そして、無理する必要もない。まずは自分の好きなこと、興味があることをできる範囲で学べばいいのです。そこから何を吸収するかは自分次第だと、自分にも言い聞かせています。

なので私は現時点ではUSCPAを持ちながら、普通のサラリーマンとして生きていくことを一旦覚悟しています。一つの企業に勤めあげながら、可能な限り世界観を広げて行く、これがテーマになります。

私と同じように自分のキャリアや付加価値作りに悩んでいる人のヒントになることがあるのではないかとも思い、公開してみようと考えた次第です。

どんなことを書いて行くか、まだコンセプトもモヤっとしているところですが、お付き合いいただけますと幸いです。

2020年7月吉日

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